自民党本部に入る石破茂総裁=東京都千代田区で2024年9月30日午前11時6分、平田明浩撮影

 自民党の石破茂総裁は10月1日召集の臨時国会で、第102代首相に選出され、同日中に自民、公明両党の連立による新内閣を発足させる。閣僚の顔ぶれでは、総裁選を争った加藤勝信元官房長官を財務相に起用し、林芳正官房長官を続投させる。三原じゅん子元副厚生労働相をこども政策担当相に充てるなど、13人が初入閣する。女性は2人。

 第2次岸田再改造内閣は1日午前の臨時閣議で総辞職する。石破氏は同日午後の衆参両院の首相指名選挙で首相に指名された後、組閣本部を首相官邸に設置。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、新内閣を発足させる。

 13人の初入閣は2001年以降の自公政権では19年の第4次安倍再改造内閣、21年の岸田内閣に並び最多。三原氏のほか、牧原秀樹元副経済産業相を法相▽阿部俊子副文部科学相を文科相▽福岡資麿党参院政審会長を厚労相▽小里泰弘首相補佐官を農相▽武藤容治元副経産相を経産相▽浅尾慶一郎参院議院運営委員長を環境相――に起用する。

 ほかにも、平将明党広報本部長代理をデジタル相▽伊藤忠彦元副環境相を復興相▽坂井学元官房副長官を国家公安委員長▽赤沢亮正副財務相を経済再生担当相▽城内実元副外相を経済安全保障担当相▽伊東良孝元副農相を地方創生兼沖縄・北方担当相――に充てる。

 再任は林氏と、公明党の斉藤鉄夫国土交通相の2人。再入閣は4人で、加藤氏のほか、村上誠一郎元行政改革担当相を総務相▽岩屋毅元防衛相を外相▽中谷元・元防衛相を防衛相――に起用する。

 また、政務の官房副長官には橘慶一郎元副復興相と青木一彦元副国交相を、事務の官房副長官には佐藤文俊元総務事務次官を充てる。

 首相秘書官は政務で、槌道明宏元防衛審議官と、石破氏の政策秘書を務める吉村麻央氏を起用。事務で、財務省の中島朗洋氏▽警察庁の土屋暁胤氏▽厚労省の熊木正人氏▽経産省の井上博雄氏▽外務省の貝原健太郎氏▽防衛省の吉野幸治氏――を充てる。【影山哲也】

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