大石知事の政治資金などをめぐる問題で、県議会は30日、大石知事本人のほか、参考人として知事の後援会の元監査人を招き「集中審査」を行いました。

集中審査の議題となったのは、大石知事をめぐる3つの疑惑についてです。
1つ目は「286万円の迂回献金疑惑」です。

大石知事は2022年の知事選の際、複数の医療法人からの献金286万円を自民党の支部や長崎県議の後援会などを経由して受け取ったと指摘されています。

30日に焦点となったのは大石知事に「迂回の意図があったか」です。

30日の集中審査は参考人の「元監査人」の周囲についたてを置く異例のスタイルで行われました。

知事後援会の元監査人
「286万円の迂回献金の認識は知事も、知事の選挙コンサルタントにもあった」

元監査人によりますと、医師会からの寄付の申し出を当初は迂回献金になるおそれがあると断っていましたが、
選挙コンサルタントの案で自民党の支部や長崎県議の後援会を経由して受け取ることになったと説明。

「『迂回献金』という共通認識があったとみられる」と述べました。

元監査人は選挙当時は知事などとの関係はなく、2024年1月以降、知事や後援会の関係者、長崎県議のLINEやメールでのやりとりを見て知ったということです。

一方、大石知事は「迂回献金の意図はなかった」と、改めて強調しました。

大石賢吾知事
「選対スタッフに任せていた。286万円について認識しておらず、法人から寄付を受け取るのはそういうことをしたいと思ったことはないし、否定している」

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