自民党の役員を決める臨時の総務会が30日に開かれ、秋田県湯沢市出身の菅義偉前首相が副総裁に就任した。党の要職に起用されたことで、地元では首相就任時の菅フィーバーが再び湧き起ろうとしている。

30日昼過ぎ、自民党の役員などを決める臨時の総務会で、湯沢市秋ノ宮出身の菅義偉前首相が副総裁に就任することが決まった。

副総裁に決まった菅氏は「わが国は経済安全保障、少子高齢化など難しい課題を抱えている。新総裁を先頭に課題に取り組んで、国民の負託に応えていきたい」と語った。

現在75歳の菅副総裁は、1996年の衆議院議員選挙で神奈川2区から出馬して初当選し、2006年の第一次安倍内閣で総務大臣として初入閣した。その後は党の幹事長代行や内閣官房長官などを歴任し、2020年に秋田県出身者としては初めて内閣総理大臣に就任した。

菅副総裁の出身地・湯沢市では、早くも党の要職としての活躍に期待する声が上がっていた。

 御菓子処わかさ・若狭誠一郎さん:
「また政権に参画したので、地方にもいろいろな恩恵があるような政策を考えてほしい」

御菓子処わかさは、菅氏が首相に就任した2020年に「菅さんまんじゅう」を販売し始めた。今回「菅副総裁」誕生を祝い、応援する気持ちを込めて新しい商品の開発を検討している。

若狭さんは「菅さんが首相になった時には地方にも影響があったので、今後も何かあれば考えていきたい」と話している。

なお、石破茂総裁は30日、次の衆院選を10月15日公示、27日投開票で実施すると表明した。

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