日本維新の会の馬場伸幸代表は1日の記者会見で、衆院選で自民党派閥の裏金事件に関係した議員に対抗するため、維新が候補者を擁立していない「空白区」での野党候補一本化に前向きな考えを示した。既に擁立している選挙区での候補者調整には否定的な見解を重ねて示した。
馬場氏は「(自民が)なし崩し的に裏金議員を公認していくということになれば、国民の怒りは集中していく」と強調。裏金事件に関係した議員が立候補する選挙区で、情勢調査を踏まえた上で「野党一本化をするための(候補者を)立てない協力というようなことは、考える余地はある」と語った。
一方、維新と立憲民主党の候補者が重複する選挙区については「(立憲が)維新に候補者の議席を譲るというようなことはほとんど考えられない」と述べ、候補者調整に否定的な考えを改めて主張。共産、国民民主を加えた野党4党間の候補者調整に関しても「それぞれの候補者が立候補しようとしている状況を、どういうルールで調整するのかということを現実的に考えると、やはり無理であろう」と語った。
維新は衆院選に現時点で162人の候補者を擁立。立憲の野田佳彦代表は候補者数を200人以上に積み増す方針を示しており、多くの選挙区で維新と競合している。【田中裕之】
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