市の職員に対しパワハラ行為などを加えたとして、福島県白河市の市議会議員に対し辞職勧告が決議された。
「この度の北野唯道議員の行為は、政治倫理条例に定める政治倫理基準に違反する行為があったとの結果であります」
4月24日、白河市で開かれた臨時議会。
議題にのぼったのは、市議会の北野唯道議員が市の女性職員に行ったとされるストーカー行為やパワーハラスメント行為についての調査報告だ。
市議会では、これまで条例に基づいて政治倫理審査会を設置し、調査を進めてきた。
その結果、北野議員の女性職員の自宅を訪れてクリスマスプレゼントや「愛しています」など書いたと手紙を持って行くなどのストーカー行為を認定。
また、業務中の職員に対して大きな声で怒鳴ったり、威圧的な発言したりするパワハラ行為が確認された。
この結果を受けて24日の議会では、北野議員の辞職勧告案が審議された。
「賛成全員であります。よって本案は原案のとおり、可決されました」
白河市議会の筒井孝充議長は「8回の審査をやりましたので、十分な審査を尽くしたと思っております。非常に重い(結果)と思っています。(北野)議員は、それを重く受け止めて判断していただければと思います」と述べた。
議会を欠席した北野議員は取材に対し、職員に謝罪の言葉を述べたが、ストーカーやパワハラの認識はなかったと答えた。
白河市議会・北野唯道議員は「(手紙での)愛しているという言葉には寛大になると聞かされていたことを思い出し、そのような恋慕の言葉をしたためた。ただ私はお詫びしたいという考えで、そういう(ストーカーの)考えはなかったです」と語った。
一方で、審査会の結果については納得していないという北野議員。辞職勧告には応じない考えだ。
北野議員は「歪曲された審査であったと自分では思ってますから(今は体調不良だが)これから体調が良くなったら、前と同じように市民の為に働きます」と述べた。
市議会では再発防止に向けて、議員ハラスメント条例の制定をめざしている。
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