2025年大阪・関西万博会場で建設が進む「大阪ヘルスケアパビリオン」=24日午後、大阪市此花区(甘利慈撮影)

2025年大阪・関西万博の会場予定地(大阪市此花区)で24日、大阪府と大阪市、経済界が出展する地元館「大阪ヘルスケアパビリオン」(大阪館)の建設現場が報道陣に公開され、鳥の巣と卵をイメージした建物内が初めて披露された。

吉村洋文知事と大阪市の横山英幸市長が、府内の市町村長を会場予定地に招いて視察。10月の完成に向け工事が進む中、透明の樹脂膜に覆われた外観や吹き抜けスペース、卵形に分かれた展示エリアなどを紹介した。

大阪館は府市と経済界が約99億円で建設。来館者の健康データからアバター(分身)を作成し「25年後の自分」を見せる演出や、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作成した心筋細胞シートが素材となる「生きる心臓モデル」の展示などを予定し、閉幕後も一部を現地に残して活用する。

視察後、記者団の取材に吉村氏は「工事が着実に進んでいることを実感し、多くの人が未来社会を体験するイメージが湧いた。素晴らしいパビリオンになることを確信している」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。