石破茂首相は1日夜、就任後初の記者会見を首相官邸で行った。日米地位協定改定について「日米同盟強化につながる」と意欲を示した。デフレ脱却に向け、物価高対策に取り組む考えを示し、「早期に経済対策の検討指示を行う」と説明した。

首相は日銀の金融政策について「金融緩和の基本的な基調が維持されることを期待しながら見守る」と述べた。岸田政権の経済政策を引き継ぐ考えを明言。低所得者世帯向け給付金を実施すると説明し、最低賃金について、2020年代に全国平均1500円への引き上げを目指す考えを明らかにした。

自民党派閥の裏金問題の再調査に慎重な姿勢を示した。「政治資金規正法に基づき第三者機関を早期に立ち上げるための具体的議論を進める」と語った。

米国に自衛隊基地を造ることについて「軍事的合理性がある」と主張。自衛官の処遇改善に向け、自身がトップの関係閣僚会議を設置し、早急に成案を得る考えを示した。北朝鮮による日本人拉致問題は「内閣の最重要課題だ」と訴えた。

リニア中央新幹線について「静岡工区の着工を含め、早期開業に向けた環境整備を行う」と述べた。

記者会見する石破茂首相=1日午後、首相官邸

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