「納得と共感内閣」と銘打って、1日に発足した石破茂新政権。2日は各省庁で新旧大臣の引き継ぎが行われ、本格始動となりました。
■新旧大臣 各省庁で引き継ぎ
経済安保担当 城内実大臣(新)
「これ並んで、初めてなんで、普通はどうすればいいのでしょうか」
緊張感あふれる城内大臣。引き継ぎ書へのサインでも…。
経済安保担当 城内実大臣(新)
「失敗した」
こちらも初入閣の武藤経産大臣。
武藤容治経産大臣(新)
「(責任は)重いですか?」
齋藤健経産大臣(前)
「1トンくらいあるかな」
女性閣僚は2人だけ。三原じゅん子子ども政策担当大臣と阿部俊子文部科学大臣です。盛山正仁氏から引き継ぎました。
阿部俊子文科大臣(新)
「ありがとうございました、またご指導よろしくお願いします」
20年ぶりの入閣を果たしたのは、村上誠一郎総務大臣です。
村上誠一郎総務大臣(新)
「皆で力を合わせて頑張りましょう」
来る人、去る人、それを見送る人、晴れやかな笑顔とともに新内閣が本格始動しました。
■進次郎氏が被災地を視察
同じ頃、被災した能登には、選対委員長に就任した小泉進次郎氏の姿がありました。初めての地方視察に選んだのは、石川県珠洲市の仮設住宅でした。
自民党 小泉進次郎選対委員長
「まず新しい総理誕生して一番にやらなければいけないことは能登の復興だと。そういう思いでお邪魔をさせて頂きました」
地震や豪雨災害からの復旧について、予備費を活用して支援する姿勢を強調しました。
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■衆院選控え…能登に広がる困惑
■衆院選控え…能登に広がる困惑
今、被災地の大きな負担となっているのが、27日に迫った解散・総選挙です。輪島市が開票所に使っていた建物は元日の地震で損壊。入り口はブルーシートで覆われ、立ち入り禁止のままです。
“二重被災直後”という前例のない選挙準備に追われる自治体に話を聞きました。
輪島市選管事務局 坂本修書記長
「準備はある程度していたが、地震以降、水害で一変した。非常に厳しい状態にはある。まず投票所・開票所の確保。水害によって使えなくなった。その調整がなかなか大変」
輪島市では投票所20カ所のうち、6カ所が避難所となっています。その1つ、大屋公民館では、今なお8世帯15人が避難生活を送っています。代わりに近くの小学校を投票所にする案が浮上していますが、その大屋小学校にも避難者が身を寄せています。
輪島市選管事務局 坂本修書記長
「避難者に部屋を移ってもらう対応が必要になる可能性がある」
■被災者「頭の中に選挙ない」
「納得と共感」を掲げる石破総理の“早期解散”という選択に住民は…。
大屋小で避難生活 堂ケ平進さん(77)
「がっかりです。能登地区の震災のことを思えば、選挙はもうちょっと後で落ち着いた時に。投票率も相当下がると思う」
大屋小で避難生活 橋本香代子さん(69)
「住む所からまた考えないといけない。今ここで生活していますけど、まだ先の先、先まで色々考えないといけない。明日のことで精一杯。選挙は頭の中にない」
野党からは…。
立憲民主党 小川淳也幹事長
「被災地からの悲痛な声や叫び、そこに対する想像力や共感力があれば、まさかこんな政局最優先の逃げ切ることしか考えていないような、解散・総選挙含めた対応するはずがない」
日本維新の会 藤田文武幹事長
「入り口のところから言っていることと違うことをやる政権。厳しく追及していきたい」
共産党 山添拓政策委員長
「表紙の付け替えによっては、自民党政治そのものは変わらない」
社民党 福島みずほ党首
「能登半島に対して補正予算を組んでしっかりやるべきで、予算委員会を開くべき」
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