立憲民主党の野田佳彦代表は5日、石川県の能登半島を訪れ、1月の地震や9月の豪雨の被災地を視察し、生活再建などのための補正予算の編成を訴えた。
野田氏は、輪島市で豪雨のため浸水したスーパーや流木などが残る住宅地を視察。記者団に対し、「事業の再生や生活の再生を見通しを持って取り組んでいくためには、補正予算を組むということが最低限必要だ」と強調した。
その上で、「被災者の皆さんも生活の再建で本当に悪戦苦闘している時に、選挙どころではないという率直なご意見もたくさんいただいた」と明らかにした上で、被災者の声などを、7日に国会で行う石破首相の所信表明演説に対する代表質問において「生かしていきたい」との意向を示した。
また、同日、石破茂首相も能登半島の被災地を視察したが、野田氏は、「あまねく選挙の準備ができるかどうかは現地を見れば当然わかったはずではないか。分からなかったら何の視察だったのかと思う」と述べ、石破首相が表明した、9日に衆院を解散し27日に総選挙を行う方針を批判。「自分ができることは何なのかを即決断してほしい」と語った。
また、石破首相の防災庁創設構想に関し、「屋上屋を重ねるような感じがする。既存の枠組みでできないのかよく検討すべきだ」と否定的な考えを示した。
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