石破総理大臣は、27日投開票予定の衆院選に向け裏金問題に関わった議員について比例重複を認めず一部は公認もしない方針を示し、安倍派を中心に強い反発が出ています。
(政治部・小池直子記者報告)
石破総理が突如示した基準では、およそ40人の安倍派議員が比例重複を認められず、逆風のなか迎える選挙で、復活当選もできない政治生命を左右する事態となっています。
安倍派内からは「半年前にこの厳しい処分が出ていれば、自民党を出ることも検討できた」「なぜ同じ問題で二度も処分されるのか」などと戸惑いの声が上がっています。
さらにこの一報を受け、出馬を見送る考えを示し、政見放送の収録をとりやめる人まで現れるなど党内は混乱しています。
一方、裏金には関係していない議員からは「党内の融和より世論を選んだということだ」と評価する声が上がっています。
しかし、「当然反感は買うだろう、一触即発になりかねない」として政権運営を危ぶむ声も上がっています。
野党側は今回の対応について「極めて不十分だ」と批判を強めていて、7日午後からの代表質問でも石破政権の政治姿勢を追及する考えです。
立憲民主党 笠国対委員長
「今6人の方が非公認ということですけれども、これは本当に一部の非公認だけで、果たして国民の皆さんの理解が得られるのかということは問われるんだろうと思ってます」
裏金に関与した議員の処分を巡って、自民党内は分裂の様相を呈していて、選挙の結果次第では石破おろしに発展することになります。
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