大阪府による子どもの万博無料招待事業を巡り、交野市の山本景市長は7日に記者会見し、「中止を求めていく」と述べた。来年3月、京阪バスが市内路線の多くから撤退することを受けて、市は代わりのバス事業者や運転手を探しているが、市は招待事業のために市内を走るバス運転手の確保ができないと主張している。

 この日、山本氏は市として府教育庁に招待事業の全面的な見直しを求める申入書を提出し、抗議した。申入書では、招待事業や会場へのシャトルバスの影響で、運転手不足が深刻化していると主張。山本氏は「バス事業者から万博後なら運転手の確保は可能だが、期間中の確保は難しいと説明を受けた」と話した。

 交野市は運転手が確保できない場合、「交通空白地」と認められた地域を対象とした国の特例制度を使い、消防車やごみ収集車などの運転経験がある市職員を動員する可能性があるという。

 府教育庁の担当者は取材に「運転手不足は全国的な問題で、いろんな理由が絡み合っている。招待事業が交野市の運転手不足と直接関係あるのかどうかは不明だ」と話している。(村井隼人)

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