牧原秀樹法相は8日の閣議後の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や、関連団体が主催する集会や会合に少なくとも計10回自ら出席していたと明らかにした。選挙支援も受けていたという。教団との関連を認識していなかったと釈明した。
牧原氏の説明によると、教団主催の行事に少なくとも1回、関連団体の行事への出席は9回で、計10回のうち9回は講演やあいさつをしていた。関連団体への出席は秘書らによる代理出席を含めると計34回確認されたという。「当時は(関連性を)認識していなかった」と説明した。
また、衆院選に初めて立候補した2005年以降、教団に関連する人物に「選挙ボランティア」として支援を受けていたと明らかにした。自身を支援する地方議員の選挙の責任者が、教団の関係者だったという。
自民党は22年7月の安倍晋三元首相襲撃の直後に、所属国会議員と教団との接点を確認する調査を実施。牧原氏は、党が設定した回答期限の段階では「調査中」と回答したという。このため、党が同年9月に教団との接点が確認されたとして氏名を公表した議員の中に、牧原氏は含まれなかった。牧原氏は、調査の実施時期が海外出張と重なり、確認が間に合わなかったと釈明。23年2月までに自身に関する調査結果を党に報告したと説明した。(久保田一道)
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