日本維新の会は8日、同党広島3区支部長の瀬木寛親(ひろちか)氏(59)について「不適切な会計処理があった」として、次の衆院選は非公認にしたと明らかにした。決定は7日付。
維新は3区で瀬木氏の公認を内定していた。瀬木氏によると、2022年と23年の政党交付金から計270万円を地元ラジオ局への支払いにあてたという。
政治資金収支報告書と政党交付金使途等報告書によると、維新は22年、瀬木氏が代表を務める政党支部に690万円の政党交付金を支出。瀬木氏によると、同支部からこのうち60万円を瀬木氏の会社が受け取り、地元ラジオ局に番組制作費として支払ったという。23年も政党交付金600万円のうち210万円をラジオ局に支払ったという。
維新はこうした使途を「内規違反」と判断した。瀬木氏は取材に「名前を覚えてもらうためで、党の活動の一部だと考えていたが、党の決定には従う」と話した。
県選管によると、瀬木氏の政党支部の22年分の政治資金収支報告書は昨年11月時点で未提出だったため、公表されていない。取材に対し、瀬木氏は「書類に不備があったので、今年に入ってから提出した」と説明している。(魚住あかり、山中由睦)
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