首相官邸に入る石破茂首相=9日、佐藤哲紀撮影

衆院は9日午後3時半からの本会議で解散される。石破茂首相の就任から8日後の衆院解散となり、就任10日後に解散した岸田文雄前首相の戦後最短記録を更新する。 衆院解散に先立ち、午後1時からは石破首相(自民党総裁)と、立憲民主党の野田佳彦代表ら野党4党首による党首討論が始まった。石破内閣発足後の国会論戦は、党首討論を含めて3日間のみ。自民党派閥のパーティー裏金事件の実態解明が行われず、新政権の姿勢が国民に広く浸透しないまま、選挙戦に突入する。 自民党は9日午前、党本部で選挙対策本部会議を開き、衆院選の第1次公認候補を決定。派閥政治資金パーティー裏金事件に関係した現職と元職の計12人が非公認となった。森山裕幹事長は「総裁から示された方針のもと、都道府県連からの申請、それぞれの選挙区の状況も吟味した上で判断した」と報道陣に説明した。 政府は午後の臨時閣議で衆院選日程を「15日公示、27日投開票」と決める。衆院選は自民、公明両党が定数の3分の2の計293議席を獲得した岸田政権下の2021年10月以来。与野党で小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。 

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