今年に入って県内では例年よりも早いペースでクマが目撃されている。これからさらに増えることが予想されることから、県が対応を確認した。

県は、クマの目撃が急激に増える5月を前に、毎年、関係部署が集まり対策会議を開いている。
25日の会議では、今年に入ってからの県内でのクマの目撃件数が報告され、4月21日時点で20件と、過去2番目に多かった去年を上回るペースになっている。

背景には、クマのエサとなるブナの実が、調査できた15地点すべてで凶作となったことに加え、暖冬の影響もあるという。

(県みどり自然課・石山栄一課長)
「特に今年は暖冬の影響でクマが山から下りてくるのが早い。一説では冬眠していないクマもいるという話もある」

今年の目撃20件のうち8件、実に4割が市街地での目撃となっていて、会議ではクマが市街地に出没した際の対応を確認した。

(県みどり自然課・石山栄一課長)
「市街地で目撃した場合は、最寄りの市町村役場・警察に知らせてほしい。何よりも身の安全を確保してもらいたい」

もちろん、山菜採りや渓流釣りなどで山に入る際は注意が必要だ。
県は、「ラジオやクマ鈴など、音の出るものでクマに自分の存在を知らせること」。
万が一、クマに遭遇したら「背を向けずにゆっくり後退すること」などを呼びかけている。

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