衆院選愛知1区からの出馬を表明している名古屋市の河村たかし市長(75)=4期目=が9日、14日付の辞職願を市議会の田中里佳議長に提出した。
この日に開かれた市議会各委員会がすべて終了した後の午後8時55分ごろ、河村氏は市議会議長室で田中議長に「長年ありがとうございました」と辞職願を手渡した。
辞職日を巡っては、議会の反発で河村氏の発言が二転三転した。河村氏は当初、11日付で辞職する意向を示したが、議会側から「(定例議会中に)職を投げ出すのは議会軽視」「市政に空白ができる」などと批判を浴びたため、前言撤回し、辞職願を提出せずに15日に自動失職するとした。しかし、この案にも議会が同意せず最終的に14日付となった。
河村氏はこの日、衆院解散後の夕方に辞職願を議長に提出する予定だったが、市議会の委員会が終わらないため、なかなか提出できなかった。この日は六つの委員会が午前10時から始まったが、最後の委員会が終わったのは午後8時半だった。
辞職願については10~11日に本会議で審議され、同意される見通し。公職選挙法によると、議長は市長の辞職申し出から5日以内に市選管に通知。その翌日から50日以内に市長選が行われる。関係者によると、市長選の投開票は11月中旬~12月になるとみられる。【真貝恒平】
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