衆院を解散し、記者会見する石破首相(9日、首相官邸)

石破茂首相の9日の記者会見の要旨は次の通り。

【衆院解散・総選挙】

国民の納得、共感なくして政治を前に進めることはできない。国民の信任を得て、新政権の掲げる政策の後押しをお願いしたい。この解散は日本創生解散だ。われわれに政権を託してほしい。

勝敗ラインは自民、公明両党で過半数と考えている。達成に向け全身全霊を尽くす。ラインを下回った場合の対応についてはコメントを控える。

【派閥政治資金問題】

自民党議員は有権者に真摯に説明を尽くして理解を得なければ、国民の信頼を取り戻すことはできない。

【不記載議員の非公認】

党内融和を優先するつもりはない。党内融和より国民の共感を得ることが大事だと思っている。

【地方創生】

地方創生に関する新たな本部を今週中に設置し、年末に基本的な考え方を取りまとめる。地域の独自の取り組みを強力に後押しする。

【安全保障】

中国やロシアの領空侵犯、北朝鮮の度重なるミサイル発射など日本は戦後最も厳しく、複雑な安保環境に直面している。日本のため持てる力の全てを使う。アジア地域の安保の在り方を検討するよう、自民に指示した。

自衛官の処遇改善や勤務環境の改善に向け、関係閣僚会議を9日に設置した。2025年度予算に計上すべき項目を年内に取りまとめる。

【外交】

日米地位協定改定やアジア版NATO(北大西洋条約機構)構想については自民できちんと議論してコンセンサスを得なければならない。地道に議論する。

ラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせ、ASEAN諸国、中国、インドなどと首脳同士の関係を構築する。〔共同〕

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