共産党長野県委員会は15日公示、27日投開票の衆院選で、長野3区への立候補を予定していた前上田市議で新顔の渡辺正博氏(73)の擁立を取り下げる方針を固めた。3区は立憲の神津健氏(47)が立候補を予定しており、野党候補の一本化を求める声が上がっていた。

 共産党県委員会の関係者が10日、朝日新聞の取材に対して明らかにした。

 3区には自民の井出庸生氏(46)も立候補を予定している。

 2021年衆院選では井出氏が当選。共産は候補を擁立しなかった。神津氏は比例区で復活当選した。共産は今回の衆院選に向けて昨年6月に渡辺氏の擁立を発表していた。

 渡辺氏の陣営は今月10日の衆院選の立候補予定者説明会を欠席した。渡辺氏は周辺に「街頭で期待の声もあってモチベーションも上がっていた。(立候補を取りやめることは)ショックだが、いかにして自民党政治を終わらせるかを考えた」と話した。(遠藤和希)

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