石破茂首相が10日にラオスの首都ビエンチャンで行った中国の李強首相との日中首脳会談で、自らが「政治の師」と仰ぐ田中角栄元首相のエピソードを紹介する場面があった。同行筋が明らかにした。
紹介したのは、田中元首相が中国の周恩来元首相との間で日中国交正常化交渉のため訪中した1972年9月25日、北京で行われた招宴の席で語った言葉。石破氏は「国交正常化を成し遂げた私の政治の師であり、私の政界入りを後押しした田中元首相は、『日中両国の指導者が明日のために話し合うことが重要だ』と述べた」と語りかけたという。
懸案も多く抱える日中関係を未来志向で改善していきたいという意向をにじませたとみられる。【ビエンチャン影山哲也】
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