中谷防衛相は11日の会見で、ベルギーで開かれるNATO国防相会合への出席について、「『アジア版NATO』について議論する予定はない」と述べた。「アジア版NATO」は、石破首相が提唱していた。

中谷防衛相は16日から21日の日程でベルギーとイタリアを訪問し、NATO国防相会合やG7国防相会談、共同開発の次期戦闘機について日英伊国防相会合に出席する。

今回のNATO国防相会合では、NATO各国に加えて、インド太平洋地域のパートナーとして、日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国の4カ国、IP4(日豪NZ韓)が初めて招待される。

中谷防衛相は「アジア版NATOについて議論する予定はない」とした上で、「欧州、大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であるという認識を共有して、NATOとIP4の各国の安全保障上の連携を強化をしていきたい」と述べた。

また、イタリアで開催される日英伊3カ国の防相会合では、日本・イタリア・イギリスで共同開発する次期戦闘機について、作業分担の検討や進捗状況を確認する予定だ。

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