秋田県鹿角市の関厚市長の言動がパワーハラスメントに当たるかどうかを調べる第三者調査委員会の初会合が11日、鹿角市役所で開かれた。近く職員を対象に、氏名を記入した上でのアンケート調査が実施される。
鹿角市では、関市長の言動にパワハラを疑う発言があったと市の幹部職員が指摘し、職員に対する調査が実施された。その結果、3割ほどがパワハラを「受けた」あるいは「見た」と回答した。
第三者調査委員会の委員は弁護士3人で、11日の初会合は非公開で進められた。日程や実態調査の内容などが話し合われたという。
終了後に取材に応じた委員長を務める山口謙治弁護士は、近く職員を対象としたアンケート調査を実施することを明かした。調査は、氏名を記入した上で、パワハラを受けたかどうか、委員からの聞き取り調査に協力できるか、などを問う予定だ。
山口委員長は「事実関係というか本人たちの説明と、資料にきちんと向き合いながら結論を出していくことが求められていると思うので、全力を尽くす」と話した。
市は当初、調査結果を12月に公表したいとしていたが、山口委員長は、職員や関市長に対する聞き取り調査を踏まえると「難しい」との認識を示した。
次回の委員会は11月1日に開かれる予定。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。