今村洋史氏

 衆院選(15日公示、27日投開票)の東京9区(練馬区の一部)に立候補を表明していた医師で元職の今村洋史氏(62)が12日、出馬を断念する意向を固めた。今村氏の事務所関係者が明らかにした。今村氏は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題で、政治資金収支報告書に不記載が判明し、党の公認を得られなかった。

 今村氏は10日に自身のウェブサイト上で「公認を受けられないことは残念ではございますが、すべては自業自得と考えております。この衆院選を無所属として戦ってゆく所存です」と表明していた。関係者によると、12日に今村氏が党幹部と相談し、一転して不出馬を決めたという。

 今村氏は2012年の衆院選で日本維新の会から比例東京ブロックで出馬して初当選し、1期務めた。その後、自民党に入り、23年に党東京9区支部長に就任していた。

 東京9区では、21年に公職選挙法違反で罰金などの略式命令を受けた元経済産業相で無所属の元職、菅原一秀氏▽立憲民主党の前職、山岸一生氏▽維新の新人、大河内茂太氏――も出馬を表明している。【白川徹】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。