茨城県つくば市選挙管理委員会が、市長・市議選とトリプル選挙になった27日の衆院選の実施に向けた準備に大わらわだ。投票箱を他の自治体から借りたり、期日前投票所の設置場所を少なくしたりして対応している。
首相就任から戦後最短の8日後に衆院が解散され、実施される今回の総選挙。つくば市の有権者は、予定されていた市長・市議選に加え、衆院小選挙区と比例区、最高裁判所裁判官の国民審査の計5種類の投票をする。
市選管によると、5種類の投票を実施するためには、投票箱が435個必要。だが、市にあった在庫は300個ほど。新たに購入するほか、守谷市や桜川市など近隣の4市に声をかけ、不足分を借りて補うことになった。
衆院選の期日前投票所の設置にも影響が出ている。衆院選(15日~27日)の後半21~26日は、市長・市議選と同じ約10カ所で実施できるが、前半16~20日は市役所の1カ所のみに絞らざるを得なかった。
市選管は「設置会場のショッピングモールや公共施設の都合で、場所を確保できなかったため」と理由を説明している。
開票は27日。衆院選と最高裁国民審査、市長・市議選すべての開票作業が終わるのは翌28日未明から明け方になる可能性が高い。(鹿野幹男)
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