衆院選(15日公示、27日投開票)で、自民党の比例代表名簿への登載が見送られていた前職の上杉謙太郎氏(49)=比例東北=が13日、福島市で記者会見し、福島3区に無所属で立候補する考えを明らかにした。福島3区では、派閥の政治資金パーティー裏金事件で公認を得られずに無所属での立候補を予定していた前職の菅家一郎氏(69)=比例東北=が12日に不出馬を表明している。
上杉氏は、区割り変更前の福島3区から過去3回立候補し、比例復活で2回当選していた。旧安倍派に所属し、2018~22年の政治資金収支報告書に計309万円の不記載・誤記載があったが、党の処分は受けていない。区割りの見直しにより当初は比例単独で東北ブロックから出馬を予定していたが、裏金事件に関わった責任を取るとして11日に不出馬を表明していた。
13日、党福島県連で記者会見した上杉氏は「自民を支援してくれる皆さんのために(与党系候補のいない)空白のまま選挙を迎えるわけにはいかない」と説明。裏金事件については「おわびをしながら、不記載、政治不信の問題をはじめ有権者の審判を受ける」と述べた。自民の公認申請手続きは締め切られており、県連が支援する。
福島3区には立憲民主党前職の小熊慎司氏(56)と共産党新人の唐橋則男氏(63)が出馬を予定している。【岩間理紀】
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