10月15日に公示を迎える衆議院選挙。

政令指定都市・福岡県北九州市の小倉北区、小倉南区そして門司区を選挙区とする「福岡10区」では、自民党の新人・吉村悠氏(38)、立憲民主党の前職・城井崇氏(51)、日本維新の会の新人・福本尭氏(42)、共産党の新人・一ノ瀬小夜子氏(75)、無所属の新人・大石仁人氏(39)の5人が、15日に立候補を予定しています。

公示を前に政治への参加意識を高めようと、地元の青年会議所が13日、小倉北区でこの5人による公開討論会を開きました。

◆立憲・前 城井崇 氏
「私が申し上げたいのは、地元の発展へ超党派で力を合わせること、北九州市から国への要望はみんなで実現をするということ」

立憲民主党の前職・城井崇氏(51)は、当選4回の実績を持ち、前回の衆議院選挙では約3500票差の接戦で自民党候補を破りました。

しかし、前回は共闘した共産党が今回候補を擁立したため、票の減少が懸念されています。

こうした中、その議席を奪還すべく自民党が公認したのが吉村悠氏(38)です。

◆自民・新 吉村悠 氏
「国の大きな力を使って、しっかりと整備を進めていかないといけない。現在、自民党与党の代議士が不在の北九州市であります」

小倉南区選出の県議会議員を4期13年務め、去年8月、10区の候補者を決める公募の党員投票で7割近い票を集めて公認を得ました。

その一方で、その公募に落選した元北九州市議の大石仁人氏(39)の姿も。

◆無・新 大石仁人 氏
「武内市長とタッグを組んで、北九州を発展させる。法の縛りで中々できない所がある、そこを国会議員が市長と連携を取る」

北九州市の武内市長と電話1本でつながる関係をアピールしている大石氏は、去年の北九州市長選で自民党推薦の候補ではなく武内さんを支援したため、党を除名処分に。

一方で、「国政への思いは変わらない」と無所属での出馬を決意しました。

自民党は一枚岩での議席奪還を目指していますが、今回の選挙戦は保守分裂の構図となる見通しです。

このほか、日本維新の会・新人の福本尭氏(42)と共産党・新人の一ノ瀬小夜子氏(75)が立候補を予定しています。

◆維新・新 福本尭 氏
「消費税・所得税・法人税含めて、全て減税でいいと思います。その分、消費が増えますので、それをもって補える」

◆共産・新 一ノ瀬小夜子 氏
「ケア労働者の処遇改善は、北九州市の経済に大きな波及効果があるんではないでしょうか」

討論会では2時間近く意見が交わされ、約60人が見守りました。

衆院選は、15日に公示され、27日が投開票です。

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