衆院選・新潟4区

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が争点の一つとなる新潟4区。元新潟県知事の泉田裕彦氏(62)と前回選は比例北陸信越の単独候補だった自民・鷲尾英一郎氏(47)、前県知事の立憲・米山隆一氏(57)のいずれも前職による三つどもえの争いに。泉田氏は前回選を巡り地元県議=不起訴=から裏金を要求されたと告発して自民県連と絶縁状態で、保守分裂の構図となった。

 泉田氏は長岡市で第一声を上げ、「お金の影響で変わる政治でいいのか」と裏金問題を批判。原発再稼働では避難態勢が確立されていないと慎重な立場だ。鷲尾氏は柏崎市で「原発立地地域の避難道路の整備は全額国費。これを街の活性化の核にする」と、再稼働を前提とする将来図を示した。米山氏は同市で「(事故時に)避難できるか確かめる。県民の信を問わなければ、再稼働は認められない」と訴えた。【内藤陽】

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