第50回衆院選が15日公示され、27日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入った。石破茂首相(自民党総裁)の下での自民、公明両党連立政権の信任を問う。派閥裏金事件を受けた「政治とカネ」への対応が最大の争点となる。与野党は物価高克服に向けた経済や安全保障政策を巡っても論戦を展開する。9党など1344人が立候補し、うち女性候補数は314人で過去最多となった。全国289小選挙区と11ブロックの比例代表の計465議席を争う。  自公で過半数(233議席)を確保できるかどうかが焦点となる。両党の公示前勢力は計288。立憲民主党の野田佳彦代表は政権交代を掲げるが、与党と主要野党の一騎打ちの構図は約50選挙区にとどまる見通し。  衆院選は2021年10月以来。小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りで初めて実施される。首相就任から26日後の投開票は戦後最短だ。  首相は第一声で、裏金事件に関し「深い反省の下に、自民は新しい日本をつくっていく」と強調。野田氏は「自民政治に決別しよう」と訴えた。


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