公示された衆議院選挙、福島県内4選挙区の選挙は、福島にとってはひとつ重要な節目の選挙になる。

<福島テレビ・衆院選担当の石山美奈子記者の解説>
まず今回の選挙戦、大きなキーワードは【新しい区割り】【野党共闘の不成立】そして【裏金問題】だ。

【新しい区割り】「1票の格差」の解消として全国の選挙区は「10増10減」になり、福島の選挙区は【5】から【4】に減った。選挙区の数は減ったが、候補者は逆に増えている。
その原因が【野党共闘の不成立】。
石破総理は就任後、戦後最短での解散を打ち出したため、野党の一本化が進まず、候補者が多く立っている。前回は5つの選挙区で10人だったが、今回は4つの選挙区で11人ということになった。

与党の勢いは強まった?とは言い切れない。
最後のキーワード、【裏金問題】が影響を及ぼしている。
県民世論調査では、政治とカネの問題について8割以上が「解決していない」と回答している。
その影響を受けて、県内でも自民党の公認を得られなかった前職議員が急遽出馬を取りやめるなどして、自民党県連がすべての候補者を固めたのは2日前のことだった。
これら3つの影響があり、関係者によると、県内では「誰一人油断できない」状態になっているという。

裏金問題もそうだが、まちなかでは経済対策を望む声が聞かれた。
福島県内を見てみると、物価高騰に賃上げが追いついていなかったり、「第2期復興・創生期間」が来年度で終わるけれども、これからも国は復興に責任を持ってくれるのかという課題もある。
区割りが変わることで、声を託すための候補者がこれまでと変わったという方も多いと思う。是非、皆さんの貴重な声をしっかりと1票に託してほしい。

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