石破茂首相は17日、東京・九段北の靖国神社で始まった秋季例大祭に合わせて「内閣総理大臣 石破茂」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。関係者によると19日までの期間中、参拝は見送る意向だ。1日に発足した石破内閣の閣僚の対応が焦点となる。
高市早苗前経済安全保障担当相は17日、靖国神社を参拝した。高市氏は参拝後、記者団に「一人の日本人として参拝した」と述べ、玉串料を私費で納めたと明らかにした。
靖国神社にとって、4月と10月の例大祭は重要な祭事とされる。岸田文雄前首相や菅義偉元首相も同様に例大祭で参拝せず、真榊を奉納していた。石破首相は中国や韓国の反発を考慮し、これまでの対応を踏襲したとみられる。現職の首相が靖国神社を参拝したのは、2013年12月の安倍晋三氏が最後。
17日は尾辻秀久参院議長、福岡資麿厚生労働相も真榊を納めた。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は衆院選中であることを考慮し、一斉参拝を延期すると発表している。議連を代表して自民党の佐藤正久参院議員が参拝した。(共同)
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