27日に投開票が行われる衆院選では、県内の小選挙区に過去最多の10人が立候補し、12日間の選挙戦に入っています。
福井1区に立候補したのは、届け出順に▽無所属・新人の西山理恵候補(48)▽共産党・新人の金元幸枝候補(66)▽立憲民主党・新人の波多野翼候補(39)▽自民党・前職の稲田朋美候補(65)▽参政党・新人の田中こはる候補(38)です。
<西山理恵候補>
「個人が立ち上がったら絶対変わると思ってる」こう訴えるのは、無所属・新人の西山理恵候補(48)。勝山市出身で4人の子どもを育てるシングルマザーです。消費税0%や原発ゼロ、子育て・教育環境の充実などの政策を訴えています。野党共闘の考え方の違いから立憲民主党を10月上旬に離党しました。
「政党政治ではなく、個人の自立、個の尊重、それを勝山から始めて、福井1区から永田町に飛ばしていきたい」とし、“政界の大掃除”をしたいと無所属で永田町を目指します。
<金元幸枝候補>
「国民を犠牲にする、この政治をこの選挙でどうしても変えていかなければならない。いつまでも自民党に負けている訳にはいかない」こう訴えるのは、共産党・新人の金元幸枝候補(66)です。県委員会の書記長を務めています。支持者からの「生活保護をどうにかしてほしい。引かれるものが多すぎる」という訴えに対し、金元候補は消費税5%への減税や農業対策のほか、最低賃金を時給1500円に引き上げること、「原発ゼロ」の実現などを訴えています。
「年金で暮らす人から、もうとてもやっていけないというを聞いた。この声に応えるのが政治ではないか」と、12回目の挑戦になる衆院選に、政権交代を訴え挑みます。
<波多野翼候補>
「子どもたちに福井は変わるんだ、何か楽しそうだね、そう言ってほしい。だから私はここに立っている」と訴えるのは立憲民主党・新人の波多野翼候補(39)です。越前市出身で、現在は永平寺町在住の3人の娘を育てる父親です。
「市役所にいた時に、色んな取り組みをしてきた、その元となるのは市民の声。1週間前まで越前市の職員を務め、2019年には『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』を受賞しています。公務員の経験を生かし、若者の活躍支援や
給食費の完全無償化、農業の後継者不足への対策など、生活者の目線に立った政策を実現していくと訴えています。
15日には最大の支持母体である連合福井の推薦を獲得しました。「自分が動くことで
若者が行動するきっかけになれば」と話す波多野候補。
「あなたがぜひ新しい行動をおこして、この福井を一緒に変えていきましょう」と福井から日本を変えるため、初めての選挙に挑戦します。
<稲田朋美氏>
「日本の国柄を守りながらも断固として変えるものは変えていく。真の保守政治を確立したい」こう訴えるのは、自民党公認の稲田朋美候補(65)です。2005年に初当選し6期19年、防衛大臣や幹事長代行などを歴任してきました。政治資金の問題では自身も196万円の記載漏れがあり、今回の選挙で党の公認は得たものの、比例代表での重複立候補は認められず「退路を絶って」の挑戦となります。
稲田候補が特に訴えるのが「古い自民党からの脱却」です。有権者と対話する機会を重ねてきました。
「政策活動費はやめて、政治資金の流れを不透明なものを透明にする」と訴えるとともに、国土強靭化や経済・農林水産業の後押し、ひとり親家庭への支援などを公約に掲げ「福井の様々な問題を解決できるのはこれまでの経験を生かせる自分しかいない」と強調します。
「自民党を変えて福井のために頑張ります」と、ふるさと福井に恩返しを誓い、7回目の選挙を走り切ります。
<田中こはる候補>
「伝統文化をこれ以上衰退させないため、私のような庶民が国会に行く必要があります」こう訴えるのは参政党・新人の田中こはる候補(38)です。越前市出身で9歳の息子を育てるシングルマザーです。
自身や子どもの不登校の経験から「教育」の大切さを訴えています。
「日本人としてのアイデンティティーを取り戻す。歴史、伝統文化など日本の素晴らしさを教え育む教育を目指す」と、LGBT理解推進法の廃止を訴えるとともに経済成長や食の安全を3つの重点政策として掲げ、福井の新たな希望となれるよう、初めての選挙を戦います。
衆院選は10月27日、投開票です。
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