北九州市の公共事業に伴って取り壊される見通しの旧門司駅の関連遺構の発掘現場で、市民向けの見学会が開かれました。

見学会が開かれたのはJR門司港駅のそばで見つかった、明治期の初代門司駅の関連遺構です。

遺構は、老朽化した区役所などを集約する公共施設の建設に伴って取り壊される見通しで、現在市が、写真などによる記録保存に向けた追加の発掘調査を行っています。

見学会はこれが最後となる予定で、午前の部には悪天候にもかかわらず約100人が訪れ、担当の学芸員から出土した建物の遺構などに関する説明を受けました。

遺構を巡ってはユネスコの諮問機関イコモスが国際的な緊急要請、ヘリテージアラートを出すなど複数の学術団体が現地保存を求めていますが、市は市民の安全が最優先として建設を進める方針で、発掘調査で得られた成果をどのような形で残せるか検討しているとしています。

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