若者の投票率を向上させようと21日、大学生らでつくる団体のメンバー6人が「投票所はあっち」「期日前投票期間中」などと書かれたカラフルなプラカードを手に大阪・ミナミの街を練り歩き、衆院選への投票を呼びかけた。「投票に行きましょう」「政治を変えるチャンスです」と声を出しながら進む様子を、買い物客らが興味深そうに見つめていた。取り組みは期日前投票期間中にミナミのほか、堺市内でも実施する予定。
活動した団体は若者の政治参画などを呼びかけるNPO法人「ドットジェイピー」。NPOのインターンである学生たちが、2021年の衆院選に合わせて始まり、全国に広まった「投票所はあっちプロジェクト」に賛同。親しみを持ってもらおうと「投票所はあっちやでプロジェクト」と名付け、団体としては関西地方で初めて取り組んだ。
この日は6人が参加。前回衆院選の際の投票率が40・22%と大阪市内で最低だった浪速区からスタートした。道中ではスマートフォンの地図を確認し、矢印の形をしたプラカードを期日前投票所に指定されている浪速区役所の方向に向けた。中央区に入ると、道頓堀や心斎橋筋商店街などを抜けて今度は期日前投票所である中央区役所に矢印を向けながら進んだ。
心斎橋筋商店街では、プラカードを軒先に設置してくれないか店舗に交渉。古書店が協力してくれることになり、古本の隣に中央区役所の方に向いた「投票所はあっち」という赤い矢印が設置された。広報担当で大阪公立大3年の木田和都希(なつき)さん(20)は「矢印のデザインの効果もあり、多くの人の目に留まったのではないか。学生などの若者も、自分が生活する上でどんな面が変わったら過ごしやすいのかを考えながら選挙に参加してほしい」と話した。
活動は、23日に堺市▽25日に大阪、堺両市▽26日に大阪市――でも実施する予定。【小坂春乃】
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