10月27日に投開票が行われる衆議院議員選挙です。10月19日放送のTKU報道特別番組に出演したジャーナリスト 鈴木哲夫さんに、今回の衆院選のポイントを聞きました。

【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
(ずばり何選挙とみているか)
「私が名付けているのは議論なき政局解散選挙」

東京・永田町で取材するジャーナリストの鈴木 哲夫さんは、TKUの報道番組に出演。今回の衆院選について「有権者が何を見て何を選べばいいか示されずに、選挙戦に突入した」と指摘しました。

【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「石破さんは『総理になったら、予算委員会など国会で議論して、国民に何を考えているかしっかり示して解散する』と言いましたよね。ところが『勝つためには少しでも早くやった方がいい』とそういう解散になったから、結局、今の政権が何を考えているか、よく分からない。一方で野党も代表が代わっている。議論がないまま、選挙になったので、有権者も戸惑う部分になっている」

これまで石破総理を20年以上取材し続けた鈴木さんは番組終了後、今後の選挙の行方について次のように話しました。

【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「私が石破さんを個人的にしている取材から言うと、基本的には石破さんはしっかり議論して解散総選挙すべきと思っていたと思う。石破さんは板挟みの中で、今は自民党のトップとして早期解散を受け入れたと思う。だけど、やっぱり世論はそうじゃない石破さんを期待していた。だから、(早期解散が)戦略的に吉と出るか、世論として凶と出るかは最後の投票日に決まる」

今回の選挙の考え方については有権者に向け、次のようにアドバイスします。

【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「何をやるか分からないうちに選挙がある。逆の言い方をすれば、今回投じる一票が今後の政権運営や野党の在り方を縛る、問う一票になる」

争点については「政党やマスコミが示すものではなく自分で決めるべき」と話しました。

【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「争点がないから迷う、その気持ちはよく分かるが、自分で決めていい。物価高や給料、年金、介護、子育て、自分で争点を決める姿勢でますます有権者は臨まなけばいけない」

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