27日投開票の衆院選で、派閥裏金事件に関係したとして非公認となった候補の党支部に、自民党が活動費を支給していたことが分かった。党は「候補に支給したものではない」と説明するが、裏金議員が立候補した選挙区の有権者からは「論外」「残念な気持ち」などと怒りや落胆の声が噴出した。
裏金議員が戦う東日本の選挙区内に住む60代男性は「非公認になったのに党から金を受け取るのは浅ましい。自民党の政策は支持するが、不誠実な候補には投票したくない」と話した。
同じ選挙区の70代女性は「おかしいと思う。すごくあきれている」。無職の80代男性は「新政権は勢力を保つために焦っているのかもしれないが、論外だと思う」と切り捨てた。
非公認の裏金議員が立つ東京都内の選挙区。元会社員の男性(74)は「自民党と今回関係ない人になぜ金を出すのか、納得できない」と顔をしかめた。
「事実上の公認」(立民・野田代表)ともいえる対応を、82歳の主婦は「有権者への裏切りだ」と批判。衆院選では「野党に頑張ってもらいたい」と話した。(共同通信)
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