首相官邸は26日、東京都内で27日に開かれる連合の第95回メーデー中央大会に、岸田文雄首相(自民党総裁)が出席すると発表した。首相の参加は2年連続。今回は立憲民主党の泉健太代表、国民民主党の玉木雄一郎代表も初めて壇上であいさつする予定で、与野党3党のトップがそろい踏みすることとなる。
連合のメーデーでは、2017年に当時の民進党の蓮舫代表が招待され壇上に立った。その後、民進党が立憲民主党と希望の党に分裂したため、18年以降は「公平性を保つ」などとして政党代表は招かれていなかった。
しかし、労組票の取り込みを期待する首相は連合に接近し、昨年のメーデーに出席。首相の出席は、14年の安倍晋三首相以来、9年ぶりだった。
泉氏や玉木氏も昨年、会場にはおり、アナウンスで名前を呼ばれる場面もあったが登壇しなかった。このため、立憲関係者からは「最大の支持母体の一年で一番の最大規模のイベントで壇上に上がれないのは屈辱的だ」との声も上がっていた。
各産別などでつくる実行委員会では、首相の出席も見越して「連携政党である立憲、国民民主の代表も呼ぶべきだ」との意見があり、泉氏と玉木氏の招待が決定。地域政党「都民ファーストの会」の特別顧問を務める小池百合子氏も東京都知事として例年同様に参加する。
泉氏は26日の記者会見で「今年は特に壇上であいさつさせていただく機会をいただいている。賃上げに対する決意、(衆院)補欠選挙の必勝に向けても決意を述べたい」と語った。【安部志帆子、田辺佑介】
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