ウクライナ情勢をめぐり、アメリカ政府高官は北朝鮮の兵士がロシア東部にある複数の軍事施設で訓練を受け、ウクライナの前線に向かう可能性があると指摘し、ウクライナ国防省は、北朝鮮の最初の部隊が戦闘地域に到着したと発表しました。
こうした情報について林官房長官は閣議のあとの記者会見で「北朝鮮がウクライナ侵略に加担する可能性を含め深刻な懸念を持って注視している。最近のロ朝軍事協力の進展の動きはウクライナ情勢のさらなる悪化を招くのみならずわが国を取り巻く地域の安全保障に与える影響の観点からも深刻に憂慮すべきだ」と指摘しました。
その上で「引き続き情報の収集、分析を行うとともに、関連する安保理決議の完全な履行やウクライナでの一日も早い公正かつ永続的な平和の実現に向け、国際社会と緊密に連携して取り組んでいく」と述べました。
中谷防衛相「北朝鮮兵士をロシア東部へ派遣」と分析
また中谷防衛大臣は閣議のあとの記者会見で「アメリカなどとも協力して関連情報の収集・分析を進めているが、その結果、北朝鮮の兵士がロシア東部へ派遣され訓練を行っているものと考えている」と述べ、防衛省としても北朝鮮が兵士をロシアに派遣したと分析していることを明らかにしました。
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