街頭演説に集まった有権者ら(25日午後、青森県内)=共同

第50回衆院選は27日に投開票日を迎える。与野党の党首は選挙戦の最終日となる26日、全国各地の重点区に相次いで入る。

終盤の情勢分析などを踏まえてこ入れが必要な小選挙区での公認候補の応援や、人出が多い都市部などでの比例代表票の掘り起こしに力を注ぐ。

石破茂首相(自民党総裁)は26日午後、東京都内の7カ所で街頭演説する。いずれも自民候補が野党と競り合う選挙区とみる。「最後の訴え」は江東区を予定している。午前中は自衛隊の殉職隊員の追悼式に出席する。

立憲民主党の野田佳彦代表は午前中に能登半島地震や豪雨で被災した石川県輪島市を訪れる。野田氏は5日も同市を視察している。午後は都内に戻り、渋谷駅前や池袋駅前など多くの人が集まる場所で演説する。その後、板橋区に移動する。

日本維新の会の馬場伸幸代表は大阪府、奈良県、滋賀県で遊説する。地盤とする大阪で立候補する19人のうち1人を除く18人は重複立候補を見送った。最後は堺市で演説をして支持の拡大をはかる。

公明党の石井啓一代表は北海道で同党の候補者を応援する。大阪と兵庫県内の6選挙区で維新と激しい選挙戦を繰り広げる。山口那津男前代表が大阪をまわり組織を引き締める。

共産党の田村智子委員長も都内で街頭に立つ。国民民主党の玉木雄一郎代表は福岡市や名古屋市などで支持を訴える。れいわ新選組の山本太郎代表は池袋駅前などで支援を求める。

与党の公示前勢力は自民党247、公明党32の計279議席だった。自公両党は引き続き過半数を確保し政権を維持できる233議席を勝敗ラインとする。立民など野党は与党の過半数割れを狙う。

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