公示日の翌日、商店街でマイクを握る下村博文氏(右)=東京都板橋区で2024年10月16日午前11時18分、朝比奈由佳撮影

 27日投開票の衆院選で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関わった閣僚経験者らが相次いで議席を失うことが確実になった。

 これまでに落選が確実となっているのは、東京11区の下村博文元文部科学相(70)や、東京7区の丸川珠代元五輪担当相(53)。

衆院選の公示日、街頭で支援を呼び掛ける丸川珠代氏=東京都港区で10月15日、川上晃弘撮影

 下村氏は、旧安倍派で会長代理を務め、党三役の政調会長などを歴任した実力者。裏金事件で党員資格停止1年の処分を受け、党の公認を得られなかった。下村氏は10選を目指して無所属で出馬していた。

 丸川氏は民放アナウンサーを経て政界入り。参院議員を3期務め、今回の選挙で衆院議員へのくら替えを目指した。ただ、裏金事件を受けて比例代表との重複立候補が認められなかった。選挙戦には、丸川氏が所属していた旧安倍派を率いた安倍晋三元首相の妻昭恵氏も応援に駆けつけた。

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