日本維新の会の馬場伸幸代表は衆院選の投票が締め切られた27日夜の記者会見で、自民党と公明党で過半数を割る可能性が高まっていることについて「与党の過半数割れを最大の目標としてやってきた。その一翼を担ったという自負はある」と述べた。
大阪を本拠地とする維新は「全国政党」を目指し、今回の衆院選で164人の候補者を各地で擁立。2021年の前回選で獲得した41議席からの上積みを目指し、「野党第1党」や「与党の過半数割れ」を目標に掲げていた。
本拠地・大阪での優勢が伝えられる一方で、野党第1党の達成は厳しい情勢となっている。馬場氏は「最大の目標は与党の過半数割れで、議席数にこだわっているわけではない。与党と野党が伯仲した状況になることが政治のレベルを上げる」と語った。
選挙結果次第では、政権の枠組みが変わる可能性がある。馬場氏は維新の政権入りを否定したうえで、「選挙が終われば首相指名がある。どういう展開になるか見極めながら、首相指名に対応していくことが第一歩となる」とも述べた。【東久保逸夫、鈴木拓也、芝村侑美、木島諒子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。