石破首相「非常に厳しい審判と認識」

石破総理大臣は、27日午後10時すぎ、NHKの開票速報番組で「ここまでは非常に厳しい審判をいただいていると認識している。謙虚に厳粛に受け止めなければならない」と述べました。

一方、仮に自民・公明両党で過半数を確保できなかった場合、野党に協力を求めるのかどうかについて「野党にはいろいろな党があるが、そういう方々が多くの信任を得られたということであれば、国民の意思になるべく沿うようにするのは当然のことだ」と述べました。

そして「野党に協力を求めてでも自民党中心の政権を目指すということか」と問われたのに対し「そういうことだ」と述べました。

また、自民党の今後の課題について「国民の『自民党はもっときちんと反省をしなさい』、『もっと国民の意思に沿った政党になりなさい』という強い意思だと思っている。そこは真摯に受け止め、例えば、政治改革本部を直ちに起動させるということもやっていかなければならない」と述べました。

立民 野田代表 他党との連携「誠意ある対話しなければ」

立憲民主党の野田代表は、27日午後10時半ごろ、NHKの開票速報番組で「前回よりは躍進していることは事実だ。願わくば自民・公明両党の過半数割れまで追い込みたいので、緊張感を持って開票の推移を見守っていく」と述べました。

その上で、ほかの党との連携について「誠意ある対話はしなければいけない。特別国会にどう臨むかというところから議論を始め、その先には当然、来年夏の参議院選挙の戦い方も展望に入れて、対話が続くということだ」と述べました。

また、政治とカネの問題について「新しい事実が次々出てきている。関係した人たちについては、政治倫理審査会への出席を求め弁明がおかしければ、予算委員会の証人喚問を求めていく」と述べました。

維新 馬場代表 “自公 立民との連立は否定”

日本維新の会の馬場代表は、27日午後9時から、大阪市の開票センターで記者会見しました。

この中で馬場代表は、「最大の目標は、与党の過半数割れだ」と述べました。

そして、自民・公明両党が過半数割れした場合の連立政権の可能性を問われたのに対し「連立政権入りはまったく考えていないが、展開を見ながら対応するのが第一歩だ。ただ、政治とカネの問題がクリアにならない以上は、信用するわけにはいかない」と述べました。

さらに立憲民主党や国民民主党との連携については「立憲民主党や国民民主党は、外交安全保障や憲法など、基本的な政策で党内がまとまっていない。そういう状況で連立を組めば、政治の世界を混乱させるだけになるので、サポートすることはない」と述べました。

公明 石井代表「他党に協力求める動きは出てくると想定」

公明党の石井代表は、NHKの開票速報番組で「自民党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも2000万円を交付したことは選挙資金として使われると誤解され、大きな影響を与えたのではないか。非公認の候補者の選挙には使えないという説明を最初からきちんとしてほしかった」と述べました。

一方、今後の政権運営について「自民・公明両党で連携する方向性は変わらないが、仮に両党で過半数を取れないとなれば、ほかの党に協力を求める動きは出てくると想定している。私どもにも相談があると思うので意見はしっかりと申し上げたい」と述べました。

共産 田村委員長「国民の怒りが沸騰 わが党が貢献」

共産党の田村委員長は、27日午後9時すぎ、党本部で記者会見し「自民・公明両党が、相当に議席を減らすことが明らかな情勢だ。私たちが選挙戦の終盤で、自民党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部に、党本部から2000万円が振り込まれたことを暴いたことで、国民の怒りが沸騰した。自民党を激しく追い詰めることに、わが党の活動が、かなり貢献したと確信している」と述べました。

国民 玉木代表「議席増なら極めて意義のある戦い」

国民民主党の玉木代表は、27日午後8時すぎ、東京都内から、オンラインで地元支援者との会合に参加し「『対決より解決』や『政策本位』を掲げてきた。『与党にすり寄っている』などと言われてきたが、議席を増やすことができたならば、極めて意義のある戦いだ。必死に戦ってきた仲間の結果をしっかりと見守りたい」と述べました。

れいわ 山本代表「さらに議席積み上げたい」

れいわ新選組の山本代表は、27日午後9時すぎ、東京都内の開票センターで記者会見し「議席は倍増したが足りない。さらに議席を積み上げ国会でしっかりとした発言時間を担保することが必要だ」と述べました。

社民 福島党首「自民への批判票 社民にあまり来ていない」

社民党の福島党首は、27日午後10時すぎ、東京・中央区の党本部で記者会見し「沖縄2区での当選が確実となり本当によかった。自民党政治や、政治とカネの問題に関する国民の怒りはとても強いものがあった。ただ、自民党に対する批判票が、社民党にあまり来ていないのでこれを克服するべく頑張っていきたい」と述べました。

参政 神谷代表「自公の提案が国益を守るものなら協力も」

参政党の神谷代表は、東京・港区の党本部で27日午後9時ごろから記者会見し「われわれは減税を強く訴えたが、『自公政権が続くと、また増税だ』という訴えへの反応が大きく、国民は、国政に『変わってほしい』という思いを強く持っていると感じた」と述べました。

その上で、自民・公明両党が過半数割れした場合の対応について「国益を守ることが第一なので、自民・公明両党の提案が国益を守るものであれば、小異を捨てて大同につき、協力する可能性はある」と述べました。

保守 百田代表「これからが勝負だ」

日本保守党の百田代表は27日午後8時すぎ、東京都内で記者会見し、初めての議席獲得が確実になったことについて「非常に気持ちがいいもので、さらに続きたい。これからが勝負だ」と述べました。

その上で記者団から「自民党から連立政権の打診があったらどうするのか」と問われたのに対し「基本的には応じないが、『総理大臣は日本保守党から出す』と言われたら、少しは考えてもよい」と述べました。

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