27日投開票の衆院選で、裏金問題で自民党から非公認となった東京21区の無所属前職、小田原潔さん(60)は落選が決まり、東京都立川市の事務所で支持者に「申し訳ありませんでした」と繰り返した。

敗戦の弁を述べる小田原氏(中)

 28日午前0時半過ぎ、事務所に姿を見せると「ふがいない結果を招き、心からおわびします」と謝罪。「嵐からのスタートで、私を推すことに抵抗されたと思う。申し訳ないやら、ありがたいやら。責務の重さを感じた」と振り返り「申し訳ありませんでした」と何度も頭を下げた。  1240万円の政治資金収支報告書の不記載があり、公示直前に非公認に。選挙戦では「私自身の失敗と反省をもとに、先頭に立って政治改革をしていく」などと訴えた。非公認にもかかわらず、選挙公報には目立つ文字で「自民党」と明記した。  しかし、第一声に駆けつける地元の自民市議は一部にとどまり、応援に訪れた自民の参院議員に演説で「来るかどうか悩んだ」と言われるなど、自民支持層を固めきれなかった。(宮本隆康) 

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