27日投開票の衆院選では、埼玉5区で自民党の牧原秀樹法相が比例復活もできず落選した。牧原氏は1日発足の石破内閣で初入閣。立憲民主党の枝野幸男最高顧問との7回目の対決に挑んだが、枝野氏の牙城を崩せなかった。

街頭で支持を訴える牧原秀樹法相=10月15日、さいたま市で(藤原哲也撮影)

選挙戦で牧原氏は、誰よりも地元を歩いてインフラ整備などに力を入れてきたと実績を強調。派閥の裏金事件で党が揺れる中でも、これまで無派閥を貫いてきたクリーンさなどを前面に出した。だが、法相就任後に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が発覚。党への報告が遅れたことを釈明したが、批判を浴びた。

◆枝野幸男氏に選挙区で7連敗

自民党には、衆院選の選挙区で2回続けて落選したら原則として比例重複立候補できないとのルールがあるが、相手候補が野党の大物議員などの場合、重複が認められることもある。数少ない「特例」が、茨城7区で中村喜四郎元建設相(無所属→立憲民主党)に5連敗し、いずれも比例復活した永岡桂子元文科相と、牧原氏だ。 牧原氏は2005年に埼玉5区で初出馬し枝野幸男氏に敗れたが、比例復活で初当選。民主党が政権を取った2009年は比例復活もできず落選したが、その後は2012年、2014年、2017年、2021年と続けて比例復活で議席を得た。


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