牧原秀樹氏

 埼玉5区では現職法相の牧原秀樹氏(53)=自民前職=が小選挙区で敗北した。元立憲代表で前職の枝野幸男氏(60)に7度目の戦いを挑んだが悲願達成はならなかった。

 牧原氏は比例でも落選した。28日未明にさいたま市の事務所に姿を見せ、「本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と声を詰まらせながら謝罪。自民への逆風については「この20年で最も冷たかった。激しい憎悪を感じた」と語った。

 過去の当選5回はいずれも比例復活に甘んじた。選挙戦では、枝野氏が埼玉5区で20年以上勝ち続けていることを念頭に「小選挙区で当選すれば日本中のニュースになる。時代を変えよう」とアピールした。

 しかし、公示直前に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連行事への出席が明らかになり、「自分は誰とでも会い、会合もする。それが行き過ぎた」と釈明に追われる事態に。党の裏金事件も逆風となる中、「負ければ短命の大臣になってしまう」と危機感も訴えたが及ばなかった。【増田博樹、成澤隼人】

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