27日に投票が行われた衆議院選挙は、開票の結果、立憲民主党と国民民主党が躍進する一方、自民党と公明党が議席を大きく減らし、与党が過半数を割り込みました。
自民党は、いわゆる裏金問題などへの批判が大きな逆風となり、公示前の247議席から56減らし、191議席となりました。
裏金問題で非公認とした無所属候補を加えても、200議席を割り込む敗北です。
石破首相:
大変厳しい状況だということは、よく認識いたしております。政治とカネの問題について、全くご理解いただけていないということが一番大きかった。
公明党も石井代表が落選するなど、公示前から減らして24議席となり、自公両党で215議席と、過半数の233議席を割り込みました。
一方、野党では、立憲民主党が公示前の98議席から148議席と大きく増やし、野田代表は、政権交代も視野に各党と対話する方針を示しました。
立憲・野田代表:
各党との誠意ある対話をしていきたいと思います。首班を取りに行くのが当然だと思っていますので、政権交代こそ最大の政治改革と言った以上は、それを追求していきたいと思います。
日本維新の会は大阪の小選挙区では全勝したものの、38議席と全国的には苦戦。
一方、国民民主党は公示前の7議席から28議席へと約4倍に勢力を拡大しました。
ただ、維新・国民ともに、自公連立政権への参加は否定しています。
共産党は8議席と、公示前から減らし、れいわ新選組は3議席から9議席に躍進しました。
社民党は1議席を確保し、参政党は3議席、2023年結成された日本保守党が3議席を獲得しました。
選挙結果を受け自民党では、小泉選対委員長が石破首相に辞任の意向を伝えていて、石破首相は、28日に記者会見し、自身の責任問題も含め、今後の方針を示す予定です。
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