衆院選での初当選から一夜明け、街頭でマイクを握る自民党の森下千里氏=宮城県石巻市で2024年10月28日午前8時17分、百武信幸撮影

 比例代表東北ブロックで初当選した自民党の森下千里氏(43)は28日、活動拠点の宮城県石巻市で街頭に立った。通勤客らに向けマイクを握ったが、自民大敗の影響か表情は終始硬かった。

 森下氏は名古屋市出身の元タレント。レースクイーンとしての活動やテレビ番組への出演で知られるが、2019年末に芸能界を引退した。21年衆院選に旧宮城5区から立候補し、立憲民主党の安住淳国対委員長(当時)に敗北。小選挙区定数の「10増10減」により県内の選挙区が1減した今回、東北ブロックの比例単独に回った。自民の新人では全国で唯一、単独2位の名簿上位に置かれ、優遇されていた。

衆院選での初当選から一夜明け、交差点で手を振る自民党の森下千里氏=宮城県石巻市で2024年10月28日午前8時11分、百武信幸撮影

 この日の演説では「政治とカネ」の問題に触れ「お金は信頼の基で、その基本がしっかりしていなければ政治家としても信頼されない。襟をただし、気を引き締めてやっていく」と述べた。

 県内では自民公認候補の当選は5選挙区中1選挙区にとどまり、比例復活もなかった。報道陣に「かなり厳しい状況。自分にかかる責任と重みを感じている」と話した。【百武信幸】

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