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 衆議院選挙は27日、投開票が行われ自民党は公示前の247議席から大幅に減らし191議席に留まった。一夜明けの28日、石破茂総理が会見を行い、「国民の皆様方から極めて厳しいご審判を頂戴した」「厳しい党内改革を進める」と発言した。冒頭説明と質疑応答の一部は以下の通り。

【映像】引責辞任した小泉進次郎選挙対策委員長

 昨日行われた衆議院選挙において、我が自由民主党は、国民の皆様方から極めて厳しいご審判を頂戴した。自由民主党そして、ともに連立政権を構成しております公明党の方々を多く失ったことは痛恨の極みだ。これを真摯に厳粛に受け止め、我が自由民主党は心底から反省をし、生まれ変わっていかなければならない。先ほど自由民主党、公明党の党首会談を行い、政策合意に署名をし、同じ考えを公明党と共有をしたところだ。

 今回の厳しい結果は、自由民主党の改革姿勢に対する国民の皆様方の厳しいご叱責と受け止めている。もっと謙虚に真摯に誠実に国民と向き合い、自由民主党は反省が足りないというお声を頂戴し、ご叱責を賜ったものと強く認識している。これを受け、身内の論理あるいは党内の理屈、そのように国民の皆様方から思われていることを今後は一切排除し、私自身も原点に返り、厳しい党内改革を進め、政治とカネについては、さらに抜本的な改革を行っていく。

 具体的には政策活動費の廃止、調査研究広報滞在費いわゆる旧文通費、この使途公開、残金返納、改正政治資金規正法に基づく第三者機関の早期の設置といった政治改革について、党派を超えた議論を行い、速やかにその実現を図っていく必要がある。党に対して、このような指示を行う。

―今回の衆院選は勝敗ラインに設定していた与党過半数を下回る議席に。改めて敗因をどのように分析しているのか。小泉選対委員長が責任を取って辞任を表明したが、総裁としての責任および執行部の責任の取り方をどう考えているか。

 敗因の分析については、これから早急に行っていく。それらをきちんと分析をいたし、そしてまたその範囲に基づいて、改めるべき点を改めていかなければ選挙の意味がない。そのことはよく認識している。私が痛感しているのは、やはり政治資金収支報告書への不記載という問題、それに象徴される政治とカネということについて、国民の皆様方の疑念、不信、怒り、これが払拭されていないということが最大のものであった。今回の選挙結果を踏まえて、冒頭発言でも申し上げたが、政治改革というものをさらに進めようと、それを抽象的に言っても仕方がないので、具体的に何をどのようにして対応していくかということを一つ一つ早急に対応していかなければいけない。

―政権運営の枠組みについて、公明党との関係はこれまで通り維持されるか。また野党との連立は。

 これからの政権運営についてだが、私どもが極めて厳しいご審判をいただいた。これから先、詳細に分析するが、議席を大きく伸ばされた党がある。やはりそういう党が選挙においてどのようなご主張をなさったのか、どのようなご主張に対して国民の皆様方が、共感し、共鳴されたかということは、よくよく私どもとして認識をしていかなければならない。私どもとして、これから先、それぞれの党のご主張に対して寄せられた国民のご理解、共感、そういうものを謙虚に受けとめ、取り入れるべきは取り入れるということに躊躇があってはならない。取り入れるものは取り入れていくということは必要なことであり、政策について、私どもの足らざるところ、改めるべきところは積極的に取り入れていきたいと考えている。その上で、これから先、どのような政権の枠組みを考えるかということだが、今この時点で連立ということを想定しているわけではない。まず、それぞれの政策を日本国のために国民のために、謙虚に取り入れていく。よく協議をするということから始めていかねばならない。そういうような過程において、そのような一つの信頼関係、そして国民のために、党派は違っても一緒にやっていくのだという姿勢が、国民の皆様方にご理解をいただけるように一番多くの議席を頂戴した我が党として、それを果たしていくべき責務だというふうに考えている。
(ABEMA NEWS)

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