石破茂首相(自民党総裁)は自民党が大敗した衆院選投開票から一夜明けた28日、党本部で記者会見し、「国政は一時たりとも停滞が許されない。国民のご批判にきちんと、厳粛に、適切にお答えをしながら、現下の厳しい課題に取り組んでいき、国民生活を守る、日本国を守ることで職責を果たしてまいりたい」と、引き続き政権を担う意欲を表明した。石破内閣として、2024年度補正予算や25年度当初予算の編成に取り組む考えを示した。(デジタル編集部)

衆院選投開票から一夜明け、記者会見する石破茂首相=10月28日午後、自民党本部で(佐藤哲紀撮影)

◆野党への国民の共感を「謙虚に受け止める」

衆院選で与党の獲得議席は215にとどまり、与党系無所属の当選者を加えても過半数(233)に届かなかった。ただ、自民、公明両党以外の党に連立政権の枠組みを広げることについては、「今、この時点で連立を想定しているわけではない」と説明した。 少数与党として臨むことになる今後の政権運営に関し、議席を大幅に伸ばした立憲民主党や国民民主党などを念頭に「それぞれの党のご主張に対して寄せられた国民のご理解、共感を謙虚に受け止め、取り入れるべきは取り入れるということに躊躇があってはならない」「私どもの足らざるところ、改めるべきところは積極的に取り入れていきたい」と語った。 

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