衆院選で公明党の比例代表の全国得票数が596万票となり、1996年以降の現行制度で過去最少を記録した。派閥の政治資金問題による自民党への逆風のあおりを受けたのに加え、支持母体である創価学会の集票力低下が響いた。
比例代表の得票数は政党の実力を表す。石井啓一代表は28日の記者会見で「逆風を跳ね返す自身の力量が足りなかったと言わざるを得ない」と述べた。石井氏自身も落選した。
公明党は大半の選挙区で自民党候補を応援する見返りに、自民党の比例代表票を振り分けてもらう「すみ分け」で協力関係を深めてきた。小泉純一郎首相が「郵政解散」に踏み切った2005年の衆院選では、比例で898万票の最高記録を出した。
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