国民民主党の玉木雄一郎代表は29日、国会内で記者会見した。自民、公明両党や他の野党との連携について「政策ごとに良いものには協力し、駄目なものには駄目だと言う」と述べ、「パーシャル(部分)連合」の可能性を否定しなかった。
「選挙で約束した手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現へ、やるべきことは全てやりたい」と語った。自公連立政権への参加は改めて否定した。
特別国会での首相指名選挙では決選投票でも「玉木雄一郎と書こうというのが我々の方針だ」と語った。
決選投票は多数を得た人が首相に指名される。決選に残った2人以外の名前を書いた票は衆議院規則に基づき無効になる。石破茂首相(自民党総裁)と立憲民主党の野田佳彦代表の決選になった場合に玉木氏への票があれば、1回目の得票で多かった方に有利に働く。
首相や野田氏から党首会談を求められれば「何を決めていくかによるが、拒否するものではない」と語った。自民党、立民、日本維新の会との間で、幹事長や国会対策委員長のレベルでやりとりや情報交換をしていると説明した。
国民民主は衆院選で現役世代への支援を中心に訴え、公示前の7議席から4倍の28議席を獲得した。玉木氏は記者会見で「年収の壁」を引き上げるための法案を臨時国会に提出する考えを示した。所得税の非課税枠を103万円から178万円に引き上げをめざす。
自公の与党は過半数の233議席を割り込んだ。政権を維持するため、連立政権の拡大や部分連合を視野に入れた多数派形成が必要になる。日本維新の会や国民民主を念頭に置く。
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