閣議に臨む石破首相(中央)ら=29日午前、首相官邸
政府は29日、自民、公明両党の与党が過半数割れした衆院選後、初めての閣議を開いた。閣僚からは「謙虚かつ厳粛に受け止め、引き続き石破茂首相を支える」(村上誠一郎総務相)などと、少数与党になった現実を踏まえて政策を進めるべきだとの声が出た。野党を含む政策協議に前向きな見解も示された。 衆院選で落選した小里泰弘農相は、首相に辞意を伝えたと説明した上で「農政で描いていたビジョンはあったが、実行できず悲痛な思いだ」と語った。同じく落選した牧原秀樹法相は「人事は首相が決めることだ。その間は法相の職務を引き続き果たす」と話した。 加藤勝信財務相は経済対策や2024年度補正予算案策定を巡り「党派を超えて優れた政策を取り入れることが重要だ」と指摘。坂井学防災担当相は能登半島の地震、豪雨被害からの復旧・復興に触れ「必要な対策をしっかり盛り込み、補正予算に反省させていきたい」と述べた。 浅尾慶一郎環境相は各党に理解を得ながら政策を進めると強調。中谷元・防衛相は「丁寧な説明を尽くし、防衛政策に万全を期す」と説明した。
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